丹波の佐吉・石仏・狛犬巡り   Comaーたんさく人 奈良から
 正念寺の石仏は、佐吉石仏である!!!
(十一面観音石仏・奈良-川西町下永)
 
正念寺・十一面観音佐吉石仏・川西町下永
正念寺の十一面観音石仏
2020・3・21        Coma-たんさく人 M・K
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 「石仏の辻」掲載画像の正念寺
・十一面観音石仏は、丹波佐吉の作品である。
正念寺・十一面観音石仏・奈良-川西町下永の情報について 
※◆この石仏についての情報は、HP「石仏の辻」に掲載されている石仏画像からです。◆※
HP「石仏の辻」2010・12・31、12・27
       2013・2・5、2・13

「石仏の辻」は、いつもよくみているのですが、この「正念寺・石仏」は、全く見逃していたようです。
昨年末から「大師山石仏群」を詳しく調べている過程で、偶然この1月の中頃、みつけました。
何と、約9年前に掲載されていたことを知り、驚きました。
画像をみた瞬間、佐吉の石仏であると判りました!!!
「石仏の辻」関係者の皆様の並々ならぬフィールドワークに頭が下がります。

                 Coma-たんさく人 M・K
 
●全く知られていない佐吉石仏を確認する!!!● 

HP「石仏の辻」掲載されている石仏画像をみた時、すぐに佐吉石仏とわかりました。

①石仏を、岩座的台座の上に蓮華座立像として造っている形式は、松尾寺の佐吉石仏や、
 関・観音山佐吉石仏形式であると断定できます。

②石仏本体の造り、透かし彫りを丁寧に、光背の丁寧な彫り・カーブ、等は、
  「松尾寺千手観音佐吉石仏」
  「大師山佐吉石仏」
  「関・観音山佐吉石仏」    と全く同じである。

③紀年銘の刻字は、佐吉の刻字である。


●以上の点について、画像をみながら、詳しく述べていきます。
 
 
 ①上画像は、関・観音山石仏群佐吉石仏 15番・十一面観音、28番・聖観音です
岩座的台座の上に蓮華座で石仏を造っている形式である
  
①上画像は、松尾寺千手観音佐吉石仏です
岩座的台座の上に蓮華座で石仏を造っている形式である


下画像、十一面観音石仏・正念寺です
 
 
 
 十一面観音石仏・正念寺
 
②上画像 仏本体の造り、丁寧な光背の彫り・カーブの比較

以下の画像
 十一面観音石仏・正念寺 
   
 
  
   
   
   
 
 ③紀年銘の刻字比較    上画像兵主神社佐吉狛犬
下画像 正念寺・正面紀年銘刻字

文久の刻字、 二月の月の刻字 同じであると思われる。
「月」の3,4画目が短くて縦画目に接していない刻字は、佐吉の特徴である。


文久三亥年二月一四日  1863年 
   
   
  
以上、①、②、③の点から、佐吉の石仏であると言えます。

◆ちなみに、この寺の隣に、
下永・八幡神社の佐吉狛犬が坐しています。(1859年 安政六年)

◆この頃の佐吉の作品は、以下の通りです。(紀年銘、佐吉銘がある)

・1862年 兵主神社狛犬 文久二年
・1862年 関・観音山石仏群 第11番上醍醐寺 准胝観音石仏 文久二年
・1863年 関・観音山石仏群 第08番長谷寺 十一面観音石仏 文久三年
・1863年 神岳神社狛犬 文久三年


 正念寺・十一面観音石仏(奈良-川西町下永)は
丹波佐吉の作品である。
2020・03・21


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