柏原八幡神社
佐吉狛犬最高傑作
兵庫・丹波市柏原ー柏原八幡神社       
丹波佐吉狛犬の最高傑作
Comaーたんさく人 Kanazawa

  

   柏原八幡神社佐吉狛犬最高傑作  ( 兵庫県柏原市 )

丹波佐吉の狛犬・石造物 
  兵庫県
  2010、10、23
丹波佐吉の狛犬 柏原八幡宮狛犬(兵庫県丹波市柏原)
ミヤモノ(宮物)作りの石工佐吉の技倆を示す傑作



金森敦子著 『 旅の石工 丹波佐吉の生涯 』 P、.224より
「 柏原八幡宮狛犬   磨かれた石は今でも青味をおびて光っている。
ミヤモノ(宮物)作りの石工佐吉の技倆を示す傑作である
。 」
「 石材は和泉石の極上物。青く、緻密で、磨けばツヤが出る。金に糸目をつけずに手に入れた
   最上の石である。佐吉には充分な自信があったのだと思う。
   織田公寄進の燈籠を取りのけてまで安置される狛犬は、この佐吉にしか彫れないという
   ゆるぎない自信である。
   万延元年二月に手付け金をもらってから一年二ヶ月後の文久元年五月、佐吉は狛犬を完成した。
   二匹の狛犬は磨かれて青く輝いている。堅く、力に満ちて、そしてあくまでも静かな狛犬である。
   青い狛犬はひとたび事があれば、その筋肉がはじけて動き出しそうに見える。
   得意ととした刻字は、亀井少琹の筆の豊かさと勢いをたっぷりみせ、
   そして佐吉の計算され尽くしたノミ使いは、品格にあふれている。
   今は亡き孝之進のための、そして何よりも佐吉j自身のための一世一代の狛犬であった。 」

  金森敦子著 『 旅の石工 丹波佐吉の生涯 』 P、224~225 より
                      ( 1989、9、20 発行 )( 法政大学出版局 )

◆狛犬設置前後の詳細◆金森敦子著 『 旅の石工 丹波佐吉の生涯 』 青い狛犬 P、220~233
●亀井少琹 かめいしょうきん●
■参考サイト■ http://kohkosai.web.infoseek.co.jp/syuuzouhin/kaisetu/jiku-japan/syohkin2.htm


◆楽しみにしていた傑作を撮りに秋晴れの10月中旬, 柏原に出かけましたが、残念なことに
  保存修理のために佐吉狛犬は京都に出かけていました。半年ぐらいかかるそうです。
  半年後を楽しみに、その間、まだいっていない佐吉狛犬を撮りにいこうと思っています。
                          20101023   Coma たんさく人
  兵庫県丹波市
  2010、10、23
八幡神社
( 兵庫県丹波市柏原 )
佐吉狛犬と関係ありませんが、
拝殿左側摂社の前の狛犬です。  
昭和戊寅年    ( 昭和13年 1938年 )

天気もよい晩秋の日、柏原八幡神社の修理した佐吉狛犬を訪れました。
確かにりっぱにきれいに佐吉の狛犬として甦ったようだ。
しかし、風雨にさらされてた古びた摩滅した石肌に150年の年月を感じる石としての風格は、
少し・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●丹波佐吉狛犬 ---- 佐吉の最高傑作●
2012, 1, 3
◆柏原(かいばら)八幡神社◆ ( 再訪 2011、11、26  )
◆八幡神社◆
( 兵庫県丹波市柏原町柏原八幡山1-1 )

万寿元年(1024年)、京都の石清水八幡宮を勧請して創建。
誉田別命・息長足姫命・姫三柱之命が祀られている。

現在の社殿は、天正13年(1585年)豊臣秀吉によって造営。..

入母屋造の拝殿と、三間社流れ造の本殿とが接続した
複合社殿を形作っており、国指定の重要文化財に指定。

2011年11月撮
□ 狛犬石材 □
和泉石の極上物。青く、緻密で、磨けばツヤが出る。
金に糸目をつけずに手に入れた最上の石である。
(金森氏
● 銘 ●
文久元年辛酉五月    ( 1861年 )
作師村上源照信 花押      石匠 照信 花押  
施主  上山孝之進藤原成績        当所 石工仁兵エ
施主 田口金次昌榮    世話人当所  播磨屋徳兵衛  越後屋定助
佐吉狛犬一覧表