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( 磯辺ゆう氏報告の ) 白山神社 (奈良・広陵町 沢) ≪ 磯辺ゆう氏が、丹波佐吉の狛犬と報告 ≫ 驚いています。 ----------神社名、正確には ≪ 春日神社≫ であろうと思われる 『広陵町史』(1965年)に記されている、白山神社の狛犬は、嘉永元年(1848年)の浪速狛犬である。磯辺ゆう氏が言われている《 白山神社 》は、この神社の北方向にある神社、すなわち「春日神社」であろうと思われるし、実際そこに新築拝殿前・鳥居そばに狛犬が鎮座している。地元の方も、春日神社 と呼んでいる神社である。 明治初期の「神社明細帳」に、「現 白山神社」は「南宮」と呼ばれ、「現 春日神社」は「北宮」と呼ばれた事があると記載されている。その事が白山神社「南宮」、白山神社「北宮」と市販の地図にも記されて、「二つの社」が「通称 白山神社の南宮と北宮」と「一つの社」として、すなわち今だに「白山神社」としてとらえられている事も納得できます。 ●今年の春頃からHP作成・掲載を考えるにあたり、写真や資料等を整理途中、たまたま 磯辺ゆう著『丹波佐吉の狛犬 -記載- -考察-』 ( 奈良文化女子短期大学紀要 38号 2007. 11 .1 ) を知り、早速手にいれて読んでみると、驚いたことに「近鉄・池部駅」からほんの近くにある「この白山神社」の狛犬が、「名工 丹波佐吉」の狛犬だと記載されていたことである。( この神社はまだ訪れていなかった。) これまでに佐吉狛犬は、宇陀水分神社、神楽岡神社、阿波神社、御霊神社、神岳神社、素盞鳴神社、杵築神社を訪れて観ていたので、このたび急遽、「この白山神社の狛犬」をみにいき、本当に驚きました。まさに佐吉の作風の狛犬でした。石工銘は全く彫られていないが・・・・。 まさか、丹波佐吉の狛犬が見つかるなんて!!!!!!!! ■ 春日神社が正式名であろう。 『広陵町史』(1965年)には、「春日神社(字 沢)」の狛犬の年代は、「文久元年四月」「氏子中」と記されている。「氏子中」はすぐ判る(阿形の左側面に)が、「文久元年四月」の銘はあまりはっきり判らなかった。 一方「白山神社(字 沢)」の狛犬銘は、嘉永元年(1848年)十一月と判読でき、『広陵町史』との記載と一致している 写真撮影( 2009・4 ) 以下「正式名 春日神社」 と 「正式名 白山神社」の狛犬写真を載せています。 Coma- たんさく人 2009、06 |
HP上初かな? | |
「正式名 春日神社」 の 狛犬 佐吉の狛犬 | |
文久元年四月 ( 1861年 ) (像高) 阿形 63 cm .吽形 63 cm |
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■ 「正式名 白山神社」 の 狛犬 ■ 浪速狛犬 | |
嘉永元年十一月 当村 宇兵衛 柴屋嘉兵衛 が 奉納 | |
(像高) 阿形 70 cm . 吽形 69.5 cm | |
角が枝角である。 | |
(銘) 嘉永元年十一月 ( 1841年 ) 『広陵町史』 の記されている年と一致している。 |
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