探訪 狛犬   発信 奈良から   Coma-たんさく人
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   京都府
  2014、01、18
 須賀神社   ( 京田辺市打田宮本 )
阿形-玉   吽形-児獅子    凝った尾
慶應三丁卯年三月建立  (1867年)
(銘)  石工  東畑村   清九郎   小右ヱ門
撮影20140117

   京都市左京区
  2013、11、21
京都  鞍馬寺   ( 左京区鞍馬本町 )
仁王門前 狛虎
由岐神社の拝殿 石製狛犬 ( レプリカ )  
重要文化財
 京都国立博物館で保管
仁王門前から左手の道を登っていく。
この由岐神社の狛犬は、いわゆる「宋風獅子」といわれている。
大きな特徴は、片方が子を抱き、一方が毬をとるという形が多い。

宗像大社の宋風獅子は、鎌倉時代に造像された通常の獅子とは、作風や細部の形状、材質まで含め、全く異質なものであり、そして形式については宋の作例と通じているのを確認できることによって、宋から将来されたものであろうと考えることができるわけである。  ( 下記文献の井形進氏 )
●詳細文献●
 
 ● 『佛教藝術 283号』 井形 進  宗像大社の宋風獅子とその周辺   2005年11月刊  より
一覧表にして整理しておきます。


由岐神社 ゆき 京都市左京区鞍馬本町 一対
熊野神社 くまの 岡山県赤磐市 阿、吽を分蔵
堰爪神社 ひづめ 岡山県瀬戸町
http://bunkazai.akaiwa-rekishi.jp/42/44/75/76/148.html
宗像大社 むなかた 福岡県宗像市 一対
http://d-munahaku.com/search/dtl.jsp?kid=39&cgid=1010&page=1&searchstr=
太祖神社 たいそ 福岡県篠栗町 一対、 吽のみ一軀
http://www.yado.co.jp/kankou/fukuoka/dazaifu/rekisis/rekisis.htm
観世音寺 かんぜおんじ 福岡県大宰府市 一対
http://dazaifubunkafureaikan.or.jp/fureai/sisidayori/no157.html
http://www.city.dazaifu.lg.jp/bunka_t/choukoku.html?print=1&temptype=1&laytype=1&itemtype=1
飯盛神社 いいもり 福岡市西区大字飯盛 一対
http://www.iimorijinja.jp/houmotu.files/h08takara.htm
風浪神社 ふうろう 福岡県大川市 一対
http://www.city.okawa.fukuoka.jp/kankou_navi/modelcourse/course4/index.html
若宮神社八幡宮 わかみや 福岡県久留米市 吽のみ一軀
白山神社 はくさん 福岡県久山町 一対
地の神島神社 ちのかみしま 長崎県小値賀町 吽のみ一軀

宗像大社の宋風獅子について   上記文献より
銘文    建仁元年 1201年   ( 鎌倉時代初期 )

  阿形 総高60.3センチ  像高46.3センチ       吽形 総高60.7センチ  像高47.4センチ
  硬く緻密で滑らかな感のある石材。 色は、現状明るい灰白色。 
◆ 中国の宋の時代 ( 960年 ~ 1279年 ) ◆

   ●宋風獅子について●
●石材

①宗像大社・由岐神社・太祖神社などは、「石灰岩と呼ばれる石材」で、
                             国外からの搬入である可能性
      ( 南北朝時代以前において石造物に用いられた例がないので・・・・)

②飯盛神社・熊野神社・白山神社などは、砂岩の可能性のある石材  
      ( 日本で制作されたか、宋の前者とは異なる地で作られたとも考える・・・ )

これらの石材の違い 
----- おおまかにみて ①グループと②グループの作風の違いと共通している

                
下記詳細文献 ---- 岡本氏、朽津氏の論文より
◆岡本智子著 「その他の宋人石工の作例」 より
            山川 均編 『 寧波と宋風石造文化 』  汲古書院  2012、3、31 発行
◆朽津信明著 『 いわゆる「宋風獅子」の岩石について』
         考古学と自然科学 58号 日本文化財科学会 2009、1、20
 発行